【EU261法】カタール航空が遅延!EU261の補償金申請方法

旅行

私は今年の夏、カタール航空を使いスペイン旅行へ行きました。

帰りのスペイン→カタールの飛行機の整備不良のため、出発が5時間ほど大幅に遅れました。

EUの法律(EU261法)で、ヨーロッパ発着便の飛行機が遅延すると、いくらか補償(返金)されることが定められています。

私はカタール航空にこの補償を要求し、無事600ユーロを補償してもらいました。

旅行慣れしていない私は、返金方法など全く分からない状態で一から調べまくりました。

当時、わかりやすいブログやサイトが見つからなかったので、私の経験を活かし、できるだけわかりやすく説明しようと思います!

この法律の詳しい概要は航空会社の公式サイトや、一般の方のブログでも詳しく解説されていますのでそちらをご覧ください。

この記事では「私がどのようにカタール航空から補償を受け取ったか」をお伝えします。

もらえるものはもらいましょう!!!

私の帰国航路は、マドリッド(スペイン)→ドーハ(カタール)→関西空港でした。

マドリッドのバラハス空港で飛行機が整備不良のため、出発が5時間ほど遅れました

そのことをSNSでつぶやいたところ、英国在住の友人が「航空会社にかかわらず、EU加盟国発着便が遅れたときはEUの法律で補償されるよ!」と教えてくれました。

そんな知識を持っていなかったのでびっくりしました。

実際、飛行機の搭乗を待っている間にカタール航空から「PASSENGER’S RIGHTS(EU航空旅客の権利)」という紙が配布されました。

紙の内容は、日本語でカタール航空の公式サイトにも掲載されています。(下記参照)

カタール航空公式サイト(PASSENGER’S RIGHTS)

今回の私のケースは下記の通り。

・EU圏内(スペイン)からの出発便が約5時間遅延
・マドリッド(スペイン)→ドーハ(カタール)への飛行距離は約5,330km

これをEU261法にあてはめると、

4 時間以上遅延、飛行距離 3500㎞以上= 600ユーロの補償となります。

これはEU261法の中では最大の補償額

遅延していたときはドキドキしたけど、なんだかとてもラッキーな気持ちに(笑)

さらに、飛行機遅延によりドーハ(カタール)→関空行きの便への乗り継ぎに間に合わなかったため、カタール航空が3食付きのホテルまで用意してくださいました!

これもEU261法の補償内容なのか、カタール航空の補償・サービスなのかは、不明です。勉強不足ですみません。

ホテルはきれいでご飯もおいしくて、思いもしないカタール入国に興奮し、よい思い出ができました。

スペイン~カタール旅行記はまたブログに改めて書きたいと思っています。

さて、カタールのホテルで非日常を味わったあとは、無事関空行きの飛行機に乗ることができました。

帰国後落ち着いたころ、カタール航空へ600ユーロの補償要求へ動き出します。

これはEUの法律ですが、補償の請求は遅延した航空会社に直接行います

航空会社から個別に案内はなかったと思うので、自発的に請求しないとかなりもったいないことになります!

カタール航空へコンタクトを取るには、カタール航空の会員サイトプリビレッジクラブ」の登録が必要になります。

カタール航空へ乗った方はほとんど登録されていると思いますので、登録済みであることを前提に説明します。

プリビレッジクラブにログインしたら、サイトの下の方にある「Contact us」をクリックします。(日本語メニューなら「お問い合わせの下の”ヘルプ“」)

その後、

・英語(EN)表記の方→画面真んあたりの「Share feedback with us」をクリック
・日本語(JP)表記の方→画面上の方の「ご意見」をクリック

私は英語(EN)表記から開いた気がしますが、フォームの形はほぼ同じなので、どちらから送っても同じだと思います。

フォームに従って、氏名だけではなく、フライトナンバーやチケットナンバー、わかるものはすべて入力しましょう!

そして、一番大きい「Details*」の枠に、今回の補償を求める内容を英語で書きます。
(アラビア語ができる方はもちろんアラビア語で良いと思います!)

プリビレッジクラブ未入会や、ログインができない場合はメールアドレスから直接送るのもよいでしょう。

私はプリビレッジクラブへログインし、問い合わせる方法を取りましたが、カタール航空へ直接送れるメールアドレスも存在します。

tell-us@qatarairways.com.qa

こちらがカタール航空のコンタクトセンターのメールアドレスです。

ですが、コンタクトフォームには入力すべき事項(フライト番号やチケット番号、日付など)が詳細に記載されているため、そちらの方が情報を確実に提供できると思い、私はコンタクトフォームから送りました。

英語で代金の補償を求める文章なんて、難関すぎますよね・・・!

私も「何をどう書けばいいのかさっぱりわからない状態」でした。

そんな時は…

使うか、Chat GPT…!

令和が誇る(?)文明の利器、Chat GPT様に丸投げちゃいましょう~~!

早速Chat GPTに質問を投げかけます。

↓私がChat GPTに投げかけた内容はこんな感じ↓

マドリッド発・ドーハき行のカタール航空が5時間遅延したので、EU261法に基づき600ユーロが補償される見込みです。
それを踏まえて、カタール航空に600ユーロを要求するメール文を英語で作成してください。

以下、Chat GPTが答えてくれた例文をそのまま貼り付けています。

Subject: Compensation Request for Flight Delay – [Flight Number] on [Flight Date]

Dear Qatar Airways Customer Service,

I hope this message finds you well.

I am writing to request compensation for the significant delay I experienced on my recent flight with Qatar Airways. Below are the details of the flight in question:

Flight Number:
Date:
Departure: Madrid
Destination:
E-ticket Number:
The flight was delayed by over three hours due to a technical problem with the aircraft. As a result, I missed my connecting flight in Doha, which caused considerable disruption to my travel plans.

In accordance with EU regulation EU 261/2004, I am entitled to compensation for such delays. Therefore, I am requesting a refund of €600.

Please advise on the procedure for processing this compensation and let me know if any additional information is required.

Thank you for your prompt attention to this matter. I look forward to your response.

Best regards,
[Your Full Name]
[Your Contact Information]

Chat GPT、優秀すぎる・・・!

カタール航空や他の航空会社に英語でメッセージを送りたい方は、どうぞコピペしてご利用ください!

本文の内容はこのままGoogle翻訳などで日本語に直すことができますので、記載内容も確認してくださいね。

また、この文章は私の状況に合わせたものなので、「Madrid」、「Doha」、「€600」、「a technical problem(整備不良)」など書かれていますが、状況に合わせてアレンジしてください。

さて、Chat GPTの力を借りて無事カタール航空へメッセージを送ったものの、待てど暮らせど返事が来ない…!

外資系企業なら「あるある」だけど、世界航空会社ランキング一位常連のカタール航空ならチャチャっと処理してくれると思ってたんだけどな~。

1週間待っても音沙汰ナシだったので、問い合わせ時と同じコンタクトフォームから「送ったメッセージ確認してくださいね」と催促しました。

※催促メールなので、カタール航空へ直接メール(tell-us@qatarairways.com.qa)を送ってもいいかもしれません。

1週間音沙汰なしなんて、きっと外資系だったらザラなんでしょうけど、お金のことはできるだけ先延ばしにせずにスイスイ進めたかったので、ここは催促のメッセージをしておきました。

参考にされる方がいらっしゃるかわかりませんが、私が送った催促メールも晒しておきます。(笑)

Dear Qatar Airways Customer Care Team ,
I hope this message finds you well.

I am writing to follow up on my previous email regarding the refund request for my ticket [E-Ticket番号], which I sent [日付]

My case reference:[問い合わせメッセージの確認メールに記載の控え番号]

As I have not yet received a response, I kindly request an update on the status of my request.

Given the urgency of the matter, I would greatly appreciate it if you could expedite the processing of my refund and provide me with any updates or additional steps required from my side.

Please let me know if you need any further information or documentation to process my request.

Thank you for your prompt attention to this matter.

Best regards,

[名前]

[メールアドレス]

ちなみに私、催促メール2回送っています(笑)

2回目は紙チケット、E-Ticket、ドーハで手配されたホテル利用券の控えの画像も添えました。

外資系への信用がなさすぎる件。

催促メールを2度も送るも、相変わらず音沙汰なしのカタール航空。

これ以上催促メールを送っても時間と労力を無駄にするだけだと思い、思い切ってカタール航空の日本のオフィスに電話することに。

https://www.qatarairways.com/ja-jp/help.html

カタール航空の公式サイトに日本のコンタクトセンターの電話番号が載っていましたので、架電しました。

日本語でのお問い合わせ電話番号は 03-5402-5282 で、
受付時間は平日 09:00 – 17:30 (休業日:土、日、祝祭日)です。

電話をかけて事情を話すと、すぐに状況を確認してくださいました。

ちょうど今日くらいに返金手続きのメールを送ることになっているようです」とのこと。

ほんまかいな~~!そんなタイミングいいことある~?(笑)

思ったけど、返金されるなら何でもヨシ!

こういうときの日本人の対応は本当に安心感があります。(笑)

というわけで、カタール航空から補償案内メールが来るのを待ちます。

待ちに待った、補償案内メールがようやく届きました!(わ~~!)

最初にメールを送ってから2週間弱くらいかかりました。

メールにはリンクが貼られており、そのURLへ飛ぶとフォームがあり必要事項を記入していきました。

現在は当時のフォームのリンクが切れているので記載事項の詳細は覚えていませんが、氏名、住所、チケットナンバーなどに加え、代金の支払先(銀行の情報)の入力もありました。

ただ銀行名と支店名を入力すればよいわけではなく、国際送金となるため銀行のSWIFTコード(国際コード)なども入力する必要がありました。

SWIFTコードなんて初めて目にした言葉でしたが、Googleで検索するとすぐに出てくると思うので大丈夫だと思います!

すべての銀行のBIC / SWIFTコード | SWIFTコード検索ツール
送金に必要なSWIFT/BICコードを確認および検索できます。

上記のサイトが簡単に検索できそうでした。このサイトでもわかりにくければ、他のサイトでも見てみてください。

銀行所在地をローマ字で書く欄もありましたが、そこまで神経質にならなくて大丈夫そうです。

表記に不安のあるかたはGoogleやChat GPTで調べるとよいでしょう!

フォームの入力に加え、

・書類(RELEASE AND DISCHARGE)に必要事項を記入したもの
・パスポート

の画像(PDF)の添付も必要です。

RELEASE AND DISCHARGE」という書類は、案内メールにPDFで添付されています。

私はこれをコンビニでプリントアウトし、直筆で必要事項を記入し、パスポートも一緒にコンビニでスキャンしPDFにして保存しました。

この2つのPDFをフォームに添付して申し込み完了です!

補償金申請フォーム送信から約3週間後、銀行口座に補償金が振り込まれていました!

Screenshot

ですが、振り込まれたのは600ユーロではなく575ユーロでした。

外貨送金であるため、手数料ががっぽり取られてしまっていたようですね。(泣)

ですが、575ユーロでもうれしい!ありがとう、カタール航空!ありがとう、EU!

外貨(ユーロ)で振り込まれていたので、適当に頃合いを見て日本円に替えました。

「いつ替えるのがお得」とか、考え方や運用方法はいろいろあるのかもしれませんが、私はあまりそういうことに詳しくないのと、日本円で持っておきたかったのですぐ日本円に替えました!

カタール航空での遅延によるEU261法について、まとめました。

これまで自分で航空券を取って海外へ行くことがなかったので初めての経験ばかりでしたが、そんな私でも調べながらなんとか補償を受け取ることができました。

方法を調べていると、カタール航空に限定した対策のサイトがあまりなかったので今回この記事を書くことになりました。

この記事が誰かのお役に立てることができると嬉しいです。

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