カタール航空が大幅遅延でドーハにステイした話

旅行

2024年の夏、スペイン旅行へ行ってきました。

渡航には往復ともにカタール航空を使用しました。

スペイン行きの便は順調に運航し、その上予定よりも1時間近く到着しました。

ですが、帰りの便のドーハ行きの搭乗時間が大幅に遅延し、結果ドーハのホテルでステイすることになりました。

その時のことをまとめました。

あのときは一人だったしすごく怖かったけど、今思えばいい思い出です!

飛行機が出発しない!

スペインを約1週間満喫し、後ろ髪を引かれる思いで帰国する日になりました。

帰りの便もカタール航空を使って、マドリッド→ドーハ(カタール)→関空に帰ります。

出発ゲート前で待ちますが、搭乗時間が15分遅れ、30分遅れ・・・。

ドーハの空港での乗り継ぎはたった1時間半!この数十分の遅れが命取りになります。

そしてさらに1時間遅れ、2時間遅れ…。

この時点で、乗り継ぎは絶望的に(笑)

そのうちに、クルーさんたちも飛行機から降りてこられ、不安はMAX!!!

色々アナウンスしているけど、スペイン語で何を言っているかわかりません。

空港の館内アナウンスって反響して、ただでさえ聞きづらくないですか!?

とりあえず待つしかないけど、今どんな状況なのかは知りたい…。

開かないゲート

救世主Paolaさんとの出会い

そんなとき、ずっと隣に座っていた白人の女性がいたので「きっとスペイン人だろう」と思い、英語で話しかけてみました。(私はスペイン語赤ちゃんなので)

「さっきからアナウンスは何と言っているんですか?」と聞くと、「機体の整備不備のため、搭乗OKが出ないんだって。」とのこと。

たしかによく見ると飛行機の下は整備士らしき人々がたくさんいました。

彼女曰く、復旧はいつになるかわからないそうです。

がぁ~ん。

でも教えてくれてありがとう、状況がわかって少し安心しました。

そこから二人で少しお話をしながら、搭乗を待ちました。

彼女はやはりスペイン人で、名前はPaolaさん。(よくある名前なのでここで出しても問題ないと思います)

貿易会社で働いていて、世界中に出張に行くらしく(いいなぁ)、今回はメルボルンに行く予定とのこと。

私と同じくドーハ乗り継ぎは絶望的のようです。

話しているうちに信頼関係が生まれ、離席中の荷物を見張り合う中にまでなりました。

随時アナウンスの内容や状況を教えてくれて、精神的にかなり支えられました。

ありがとう、Paolaさん…!

待っている途中に配られた、カタール航空からのお詫びの文書

5時間遅れで出発

待つこと5時間、やっと搭乗が開始されました!

スペインとさよならするのはさみしいけれど、やっと乗れることに安堵しました。

マドリッドからドーハへ向かいます。

整備士のみなさん、ありがとうございます。

ドーハのハマド国際空港に到着

飛行機は無事、ドーハへ到着。

ただ、この時すでに朝5時。

もともと乗る予定だった午前1時出発の関空行便は、とっくに飛び立っています。

この時点で、どうやって日本に帰るかまったくわかっていない状況です。

不安だ~~!

空港に着くと、乗り遅れた人専用のカウンターが設置されていました!

さすがカタール航空!

カタール航空は、世界航空会社ランキング1位の常連です!

世界航空会社ランキング、2024年版発表 カタール航空が首位
英旅行調査会社スカイトラックスが24日に発表した航空会社の2024年版ランキングで、中東のカタール航空が首位に立った。昨年の首位だったシンガポール航空は2位に後退した。

実際に、機内食やサービス、映像システムなどは申し分ないものでした。

機内食があまり好きでない私でも、おいしくいただけました♪

行きの関空→ドーハの機内食
マドリッド→ドーハの機内食

専用カウンターでチケット&ホテルの手配をされました

空港に着くと、導かれるままに飛行機に乗り遅れた人用のカウンターへ並びました。

カウンターでは結構並びました。(30~40分くらい並んだような??)

カウンターで自分のパスポートと、乗り遅れた関空行き航空券を差し出すと、すぐに新たな航空券を出してくださいました!

しかも座席位置のリクエストもその場で聞いてくれました。(私はセンター列の通路側が好き)

代替の便は、もともと乗るはずだった便の丸24時間後

今から搭乗まで十数時間あります。

「それまでどうやって時間を過ごせばいいの…!?」と思っていましたが、そこはやはり世界一の航空会社です。

滞在ホテルも手配済みでした!しかも、朝・昼・夕食付き!

さっきまで不安しかなかったけど「え、なんか楽しくなってきたかも」と、この非日常にワクワクし始める私。

カタールに入国

カウンターで航空券とホテルのバウチャー(利用券)を受け取り、カタールへ入国!

手配された航空券とホテルの利用券

予期せぬ異国の地への入国に少しわくわく。

イスラム圏でこのパスポート取り出すの少し緊張した(笑) 柴犬らんまるのステッカーです。

入国審査後、空港の案内係のスタッフに声をかけると、リレーのようにバス乗り場まで案内してくれました。

ハマド国際空港のスタッフさん、終始ディレクションが素晴らしかったです。

無事、ホテル行のバスに乗ることができました。

車内からカタールの景色を見ながら、「私こんなところで何してるんやろ」と、じわじわ楽しくなってきました(笑)

バス(というか、バン)の中。「カタールのペットボトルって紫なんだぁ…」と考えていた。

以下、車窓からの眺めです。

少しずつ開発は進んでいるけど、「砂漠の跡」という感じで、空気が黄色い気がします。

空港近くの道路。砂漠の跡って感じ。
カタールW杯のスタジアムだそうです!(たった今、Google画像検索で判明しました)
これは「カタール国際博物館」らしい(Google画像検索で判明)

Safir Hotelに到着

10分ほどで、滞在するホテルに到着しました。

私が滞在するホテルはドーハの「Safir Hotel」です。

ホテルのロビーが、イスラム風でした。(雑な感想)。

フロントでホテルの利用券を手渡すと、すぐにチェックイン手続きをしてくださいました。ホテルのスタッフさんも慣れた様子。

ホテルの情報をGoogleで検索すると、「4つ星」と書いてあり期待したのですが、どうやら「“自称”4つ星」だったようです。(そんなことあるのか?)

4つ星とまではいきませんでしたが、ホテルはそこそこ綺麗でお部屋もツインで広々しており満足です!

ドアを開けた瞬間「おぉ~」と、声が出ました。思ったより広い!
広々としたツインルームでした。贅沢!
水のペットボトルが紫色なのがおもしろい!

朝食会場でお友達ができた

さっそく朝食を食べようとレストランに向かっていると、白人のカップルが「一緒に食べない?」と声をかけてきました。

聞くと二人はスペイン人で(うれしい)、新婚旅行で日本に行く途中、私と同じく関空行の飛行機を逃し、ここにいるとのことです。

二人と楽しく食事をしてWhatsApp(LINEみたいなやつ)を交換し、そのあと夕食もご一緒しました。

(昼食はタイミングが合わず別々でした)

広々としたレストランでした

さて、カタールの食事ですがそこまで変わったものはなく、ホテルの洋食バイキングといった感じです。

ですが、普段見ないような豆料理やフムス(ひよこ豆のペースト状の料理)があり、興味深かったです。

ハムやソーセージが少し変わった味がしていたけど、今思えば牛肉のソーセージだったんだと思います。(イスラム教では豚肉を食べることが禁じられている)

文化の違いに触れることができて興味深いです。

朝食。オムレツをその場で作ってくれました♪
昼食。マンゴージュースが濃厚でおいしかった。
夕食。昼食とあまり変わらないけど、野菜スープがソルティーでおいしかった!

カタール航空主催の探索ツアーの参加も可能

ハマド国際空港での乗り継ぎ時間が長い場合、カタール航空が主催する街中探索ツアーの参加もできます。

私は今回、疲れていてフライトに体力を温存したかったので参加しませんでしたが…。

ドーハの街中を探索するツアーで、料金はQAR115(カタールリヤル)=約5,000円から。

近代的なドーハの街中を探索できる、非日常を味わえるツアーのようです。

予約はネット、またはカタール航空のカウンターで受け付けているそうです。

元気があったら参加したかったなぁ。

他にも、空港内の見学ツアー砂漠ツアー、小型機に乗って空の上の探索ツアーもあるようですよ!

ハマド国際空港での乗り継ぎ時間が長くて時間を持て余す方は、ぜひ調べてみてください。

https://www.qatarairways.com/ja-jp/offers/transit-tours.html

ホテルから空港へ

お部屋でくつろぎ、丸一日をホテルで過ごしました

夜中の1時ごろの便に乗るので、夕食を食べた後にホテルを出発します。

件のスペイン人夫妻が「一緒に空港へ行こう」と誘ってくれました(泣)

ホテルのバスに乗り込み、なぜか夫妻に両側から挟まれた状態で空港へ向かいます。

この写真、いわゆる「映え」写真ではないのですがドーハで撮った写真の中でも結構好きです。

車内ではいろんな国籍の言葉が飛び交っていて「私、こんなところで何やってるんだろう」感を最高潮に感じることができました。

スペイン人とメキシコ人がそれぞれの母語・スペイン語で会話していて「やっぱりスペイン語って、世界が広がっていいなぁ」と思いました。

再びハマド国際空港に帰ってきました

さて、バスに揺られること約10分、再び空港に戻ってきました。

行きは時間の余裕がなく見られなかった、ハマド国際空港のマスコットキャラのくまちゃんをパシャリ。

このくまちゃん、ニューヨークの競売で680万ドル(今のレートで約7億円)で落札されたそうです。

ハマド国際空港は、緑がいっぱいでとても癒されます。

シンガポールのチャンギ国際空港へ行ったことがある方はわかるかもしれませんが、あんな感じです。

搭乗ゲートへ行くと、関空行の飛行機ということもあり、久しぶりに日本人をたくさん見れてちょっと安心しました。

ただいま日本!

そしてやっと、一日遅れで関空行の飛行機に乗ることができました。

飛行機で一夜を明かし、よやく日本に着きました

ほぼ定刻どおり、関西空港に到着しました。

到着後、ドーハのホテルからずっと仲良くしてくれたスペイン人夫妻にも会うことができました。

帰国は一日遅れましたが、お休みを余分に一日取っておいたので、お仕事は休まずに済みました♪

日本に帰ってきて食べるうどんのおいしさは格別ですね♪

まとめ:カタールに入国できてよかった

マドリッドの空港で飛行機が遅れたときは気が気でなかったけど、今思えばいい思い出になりました。

むしろ、「普段できない経験をさせてくれてありがとう!」とさえ思います。

別の記事にも書いていますが、この遅延のおかげで600ユーロの補償を受けることもできました♪

ここだけの話(?)、スペイン本番よりもドーハステイの方が思い出が色濃く残っています(笑)

これも旅の醍醐味でしょうか。

いつかカタールにも改めて行きたいな~、と思っています。

スーク(市場)でアラビア語のネームネックレスを作ってもらいたいです♪

思いがけず入国スタンプが一つ増え、嬉しい♪

おまけ:急なカタール滞在で「持っててよかった旅のアイテム2選」

今回のカタール滞在で「持っててよかった~!」と思ったものを2つ紹介します。

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

①リュック(機内持ち込み)

今回のスペイン旅行はスーツケースは持たずに機内持ち込みのリュックのみでした。

そのおかげで、カタールに途中入国することになっても、全ての荷物が手元にあり安心感が半端なかったです。

基本的に預け入れ荷物(スーツケースなど)はトランジットで取り出せないので、件のスペイン人夫妻は「着替えがなく気持ち悪い」と言っていました。

スーツケースを預け入れ荷物にする場合は、必要最低限の着替えなどは手荷物に入れておいた方がいいかもしれません。

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②無印良品「トラベル用変換アダプター」

スペインとカタールではプラグの型が異なります。

この無印の変換アダプターは、組み立て方次第で全世界のプラグに対応しますので、予期せぬカタール滞在中でも充電に困りませんでした。

海外旅行へ行く際は、特定の国のものではなく、全世界対応の変換アダプタを持って行けば不測の事態にも対応できます。

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